フランスショートフィルム上映会

映画好きですというと、よく言われるのがフランス映画好きなんですかという質問。映画好きというからには、フランス映画は避けては通れない道なんだなと、痛感している今日この頃です。

しかし、まだ子どもな私は、フランス映画といっても見たことあるのは、「最強の二人」とフランソワ・オゾンの「17歳」の映画ぐらい、、、。これでは、まずいと思い、フランス映画にアンテナを張っていました。そうすると、でてくるでてくる仏映画の情報。

 

今回は、表参道テラスで行なわれたフランスショートフィルム上映会での映画について書きます。

この映画上映会、アカデミー賞にノミネート、もしくは受賞した作品を上映するというので、コアなフランス映画よりは見やすいのではと期待していきました。上映されたのは、「アルゼンチンタンゴ(Tangh Argentini)」、「僕はうまく話せない(Stutterer)」、「ヘリウム(Helium)」の三本。

 

まず、「アルゼンチンタンゴ」。

いやー、フランス映画らしい映像と音楽。皮肉ったセリフが特徴的なフランス王道映画。14分という短い間に起承転結が盛り込まれていて、くすっと何度も笑えてしまった。

ストーリは、クリスマスシーズンのオフィスで働く二人の社員の話。ネットで出会った彼女とクラブのタンゴナイトで初めて会う約束をした男性社員が、タンゴを上手く踊れるようになろうと、タンゴが上手い社員に教えてもらうという話。デート当日、話ははずみ、問題のタンゴも下手なりに上手く行くかと思われた。が、主人公の男性が女性を転ばせてしまう。その場から逃げる主人公は、見守りにきてくれた堅物社員に彼女を励ますようお願いする。主人公の恋は上手く行かないが、タンゴという共通点を持った堅物と女性は上手くいき、堅物の社員は、クリスマスを心待ちにするようになるというおち。フランスらしい苦いオチかと思いきや、実はそれが主人公の策略。主人公は、同じオフィスの社員に恋を届けるサンタクロース兼、恋のキューピッドであったのだ。次のターゲットはというところで話は終わる。

なんといっても、まずダメダメな主人公と堅物の社員の掛け合いが、皮肉を含みながらの会話で本当に笑える。そんな彼が最後には、頭のよいキレものだと判明すると、見ていたこっちは素直に騙されたと、また笑ってしまう。フランス映画が苦手な人は、これを見るべし!アカデミー賞ショートフィルムの部門でノミネートされているものでもあるし、お墨付きですよ!